鹿屋体育大学に在学中の16年、福森健太は特別指定選手として北九州のユニフォームに袖を通し、2試合を戦った。出場時間こそ短かったが、積極性を随所に感じるプレースタイルは当時も高く評価されていた。だが…。一連の試合から数カ月後、福森がプロ生活をスタートさせたときの北九州はJ3に突き落とされていた。
「その日その日を成長できるように」。降格1年目も、その翌年もチームは低迷。J2時代を含めた3年半の間に5人の指導者のサッカーに触れることになった。ただ、福森は下を向かず、日々のトレーニングに打ち込んだ。今は小林伸二監督が志向する攻撃的なスタイルの完遂に向け、体と頭を使う。