明治安田生命J2リーグが2月23日、開幕した。レノファ山口FCは維新みらいふスタジアム(山口市)で京都サンガF.C.と対戦。池上丈二の先制点を全員で守り抜き、1-0で勝利した。開幕節を終えての順位は6位。
ホームでの開幕戦に京都を迎えたレノファ。全体的なフォーメーションは昨シーズンと変わらず4-3-3を採用したが、中盤の形は少し変形し、ボランチはヘニキの1枚で担当。インサイドハーフに池上丈二と高宇洋を置き、攻撃構築の軸を担わせた。昨シーズンはボランチの位置から三幸秀稔がアタッキングパスを出していたが、それと比べれば、1列前に起点を置いたとも言えるだろう。
布陣は京都対策としても有効だった。前半からレノファはイウリをはじめとする3トップが京都のボランチや最終ラインに対して厳しくチェック。「相手の3バックに、うちの3トップがプレッシャーを掛けて彼らのパスワークを寸断する。京都がロングボールを使わざるを得ない状況に持っていきたかった」(霜田正浩監督)という狙い通りにアプローチし続けた。もちろん京都は最前線にフィジカルの強いピーター・ウタカを置いているため、長いボールを蹴らせることにリスクはあったが、ヘニキ、サンドロなどフィジカルが確実に跳ね返した。