自転車ロードレースのジロ・デ・イタリア(UCIワールドツアー)は5月29日、イタリア北部ヴェローナで第21ステージの個人タイムトライアルが行われて閉幕した。個人総合優勝は第20ステージで逆転したジャイ・ヒンドレー(ボーラ・ハンスグローエ)で、オーストラリア人としては初の優勝。同チームとしても初めてのグランツール制覇となった。最終ステージの個人タイムトライアルはマッテオ・ソブレロ(バイクエクスチェンジ・ジェイコ)が最速で駆け抜けた。
今大会はハンガリーをスタートしたあと、イタリアをシチリア島から北上していくコースを採った。有力選手が次々と遅れていく中、序盤戦でマチュー・ファンデルプール(アルペシン・フェニックス)が個人総合首位の証「マリア・ローザ」(ピンク色のジャージー)に袖を通し、さらに大会中盤では新星のファン・ロペス(トレック・セガフレード)がキープした。
大会終盤の山岳決戦ではリチャル・カラパス(イネオス・グレナディアーズ)が首位に立ったが、最終日前日の第20ステージでヒンドレーが逆転。最終ステージも好走してマリア・ローザを守った。カラパスは総合2位。
ポイント賞はスプリントステージで3勝を挙げたアルノー・デマール(グルパマFDJ)が獲得。山岳賞はコーエン・ボウマン(ユンボ・ヴィスマ)、ヤングライダー賞はファン・ロペスが手にした。チーム総合優勝はバーレーン・ヴィクトリアスで、グランツール3大会連続で達成。個人総合でもミケル・ランダが3位に入った。