2019年シーズン限りでJ2ギラヴァンツ北九州との契約が満了していた川島大地選手(33)が現役を引退し、ギラヴァンツの普及コーチになることが発表された。
川島選手は茨城県出身の左利きのMFで、2009年に鹿島アントラーズでプロ選手としてのキャリアをスタート。11年と12年はモンテディオ山形に所属した。
ギラヴァンツには14年に加入。同年4月13日のジュビロ磐田戦では左サイドハーフとして先発出場し、移籍初ゴールを挙げて3-2での勝利に貢献する。しかし、この試合で前十字靱帯損傷の大けがを負い、戦列復帰には1年近くを要した。
15年と16年は30試合以上に出場。チームがJ3優勝を果たした19年は6試合にとどまったが、前線に顔を出して好機を広げたり、プレースキッカーなどでも存在感を示した。18年にJリーグ通算100試合出場を達成。19年までにJ1で13試合、J2で70試合、J3で32試合に出場している。
サポーター向けのイベントでは裏声や物まねなどでのパフォーマンスが定番となっていた。
川島選手はクラブを通じて原稿用紙2枚分にも及ぶコメントを発表し、「ケガに悩み、プロサッカーの現実を見せつけられ、苦悩の日々のほうが多かった気もします」と11年間のキャリアを回顧。「一枚の横断幕や一節のチャント、激闘の一試合や歓喜の一点、そして歓声に沸く一瞬を何度か経験できた」ことが、「僕にとって輝かしい11年にしてくれました」と振り返った。
また、新型コロナウイルスの拡大状況にも目を向け、「想いを一つにして、この危機を乗り越えましょう」とコメントを締めくくった。