J3ギラヴァンツ北九州は10月30日、敵地でカマタマーレ讃岐に2-2で引き分けた。2試合連続で2点のリードを白星につなげられなかった。
ギラヴァンツは高卒ルーキーの平原隆暉がスタメンに名を連ねて、Jリーグ戦にデビュー。FWは前川大河が6試合ぶりに先発出場した。
前半からギラヴァンツがボールは持っていたが、古巣対戦となった讃岐のGK高橋拓也の相次ぐファインセーブでゴールは挙げられなかった。それでも後半に入ってチャンスを得点に結びつけることに成功。後半12分には藤谷壮の縦のフィードを永野雄大が敵陣右サイドで回収、クロスボールに上形洋介が合わせて先制する。
さらに同38分には敵陣の深い位置でフリーキックのチャンスを獲得し、佐藤亮がボックス内に供給。マークの緩んだタイミングを逃さず、ファーサイド側で途中出場の髙澤優也がヘディングシュートを放って追加点を挙げた。
悪夢はここからだった。前節も2点差をひっくり返されていたギラヴァンツだったが、2-0となったあとに相手にカウンターから攻め込まれて防戦を強いられてしまう。同43分にはフリーキックの流れから讃岐の遠藤元一に1点を返されると、その2分後にも押し込まれた展開の中から西本雅崇にゴールを許し、あっという間にスコアはイーブンに引き戻された。
リードしたあとの試合の進め方に課題を残しただけでなく、ラインを下げるのが早すぎたり、セカンドボールに対する反応が甘かったりと、守備面のもろさが露呈。セットプレーでの守備ではゾーンディフェンスの網に放られたあとの対応が不十分で、二次攻撃を受けてピンチを招いた。
攻撃面では永野が背後へと動き出して決定機を作った流れは良かったが、試合全体ではボールを持てていてもあと一歩が足りなかった。複数得点を挙げている試合が増えてきているとはいえ、人数の掛け方やアタッキングサードでのクオリティーは突き詰めたい。次戦はホーム戦で、11月6日にSC相模原と対戦する。