J2レノファ山口FCは5月25日、トップチームの全体練習を再開した。5月11日から自主トレーニング、同18日からグループに分けての練習を行ってきたが、感染防止対策を実施しながら全体での練習再開に踏み切った。
練習は引き続き公開せず、ファンサービスも実施しない。メディア向けの取材対応も撮影区画を限定したり、インタビューはオンライン会議システムを使ったりと、感染防止対策を徹底した。
練習後に対応した池上丈二選手は「開幕戦という形になるかもしれませんが、そこに向けていい準備をしていくだけ。体力面も付けて、いつ再開してもいいようにこの期間を大事にしていきたい」と力を込め、霜田正浩監督は「今日はプレーモデルを復習するような基本的なことしかやっていないが、ボールが蹴れる喜びを感じながら、前向きに取り組んでくれた」と再開初日を振り返った。
「ミーティングは部屋では行わないなど、感染防止対策を徹底する」(霜田監督)と手探りでの練習再開。Jリーグの今後の日程も決まっていないが、村田和哉選手は「(過密日程が組まれれば)ベテラン、若手も出場機会のチャンスが増える。チャンスと捉えてやっていければすごくいいシーズンにできるという期待感はある」と気持ちを新たにする。
J2は開幕戦のみを実施して、第2節以降を延期している。霜田監督は「準備して開幕戦を勝利したということは消えない。チームの約束事を思い出しながら戦いたい」と話し、レノファらしい戦い方を誰が出場してもできるようさらに成熟させる考えを示した。