J2レノファ山口FCは7月9日、長崎県諫早市でV・ファーレン長崎に1-0で勝利し、今季初の2連勝を飾った。後半は押し込まれたがゴールは許さなかった。5試合連続での無失点となり、クラブのリーグ戦連続無失点記録を更新している。
レノファは前貴之をセンターバック、高橋秀典を右サイドバックに置く布陣とした。前半は「ボールも支配でき、ほとんどパーフェクトだった」(フアン・エスナイデル監督)という内容でレノファがゲームを主導的にコントロール。神垣陸や矢島慎也の配給から背後を狙ったり、前が積極的にインナーラップしたりしてチャンスを創出した。前半15分には右からのコーナーキックを起点に前がシュートを放ち、そのこぼれから河野孝汰がゴールネットを揺らした。
後半に入ると長崎が195センチのジョップ・セリンサリウを投入したり、高い位置でボールをさばける名倉巧を入れたりして、攻撃の圧力を高めていく。対するレノファは3連戦の3試合目だったこともあり、何が何でも前から行くという姿勢をゆるめ、相手が危険なボールを入れようとする時に強度を高める方策へとシフト。これが奏功し、レノファのブロックの中へのチャレンジをほとんど遮断した。
レノファは前半の1点を守り抜き、1-0で2連勝。連続シャットアウトを5試合に伸ばした。これまでのリーグ戦での連続無失点は3試合が最長。他の公式戦を含めた場合でも、2011年にリーグ戦と天皇杯県予選の2大会を横断しての4試合連続無失点があったが、それ以上はなかった。