J2レノファ山口FCは10月22日、維新みらいふスタジアム(山口市)でファジアーノ岡山に2-2で引き分けた。順位は変わらず20位。
レノファは前節からメンバーを6人を変更し、フォーメーションも皆川佑介と梅木翼を2トップとする3-4-1-2に変えた。左サイドでは野寄和哉が初先発した。
ボールを保持して試合を進めたいレノファだったが、岡山のプレスを嫌って長いボールを蹴り出す場面が目立ち、主導権を握れないままに試合が進んでいく。それでも前半28分、右サイドで高橋秀典がスローインを入れると、皆川が同サイドの高い位置で回収。そこから送ったラストパスに梅木が合わせて右足を振り、先制のネットを揺らした。
後半はJ1昇格プレーオフに向けて負けられない岡山が攻撃の手を強め、レノファは守勢に回る。同12分にはキム・ボムヨンがチアゴ・アウベスを倒してPKを献上。しかし、アウベスの左足のシュートを関憲太郎が好セーブしてレノファは難を逃れる。
だが同16分に相手のシンプルな縦パスからペナルティーエリア内に侵入され、ルカオのシュートのこぼれからステファン・ムークに同点ゴールを許した。さらに同39分にもシンプルな組み立てから坂本一彩に逆転ゴールを決められてしまう。
敗戦濃厚となってきた中で、レノファは後半アディショナルタイムに相手陣内でフリーキックのチャンスを獲得する。ゴールをほぼ正面に見るペナルティーアーク付近にボールが置かれ、2試合ぶりに先発の池上丈二がセット。池上は右足でふわりと浮いたボールを放つと、ボールは左隅に吸い込まれ、レノファが土壇場で同点に持ち込んだ。
相手のプレッシャーをはねのけられず、最終ラインからのロングボールが目立つ試合となった。中盤でボールを持てず岡山の個の力に圧倒される状況が続いたが、何度もの関のセーブや池上の鮮やかなゴールで勝ち点を積み上げることに成功した。次戦は仙台市でベガルタ仙台と対戦する。