J3ギラヴァンツ北九州は11月22日、小林伸二監督などコーチングスタッフとの契約を更新せず、2023年シーズン限りで退任すると発表した。小林氏はアカデミーを含む強化全般に関わるスポーツダイレクター(SD)も務めていたが、同職も更新しない。
小林氏は2019年にギラヴァンツの監督として就任し、同年にJ3優勝でJ2再昇格に導いた。しかし大量の選手流出から21年にJ2で21位となってJ3に再び降格。監督職を22年は天野賢一氏、23年は田坂和昭氏に託し、小林氏はスポーツダイレクターに専念したが、成績不振で田坂氏が解任され、9月に監督に復帰した。
しかし低迷するチームを引き上げることはできず、J3最下位が確定。チームはJFL降格の危機にある。一方でアカデミーはU-15、U-18ともに強化が進み、今年はU-15が県リーグ1部で優勝し、U-18はトップチームに昇格する選手を輩出している。
クラブが発表したコメントで小林氏は「今年はJ2復帰を目標に掲げてSDそして監督としてチャレンジをしましたが、達成することが出来ず、私の力不足と痛感しており大変申し訳なく思います」と陳謝。「アカデミーでも、トップチーム昇格の選手を2名輩出、全国大会出場など多くの結果を出し続けてくれています。アカデミーの成⻑を肌で感じることができたことも素晴らしい経験となりました」とも述べ、「今後のクラブの更なる発展を期待しております。皆様には引き続き温かいご支援と応援をお願いしたいと思います」とつづった。
コーチングスタッフは、長島裕明ヘッドコーチ▽出口拓馬コーチ▽大神友明GKコーチ▽井田征次郎フィジカルコーチ――の4人が退任する。