自転車ロードレースのパリ~ルーベ(257キロ)は4月17日、ベルギー国境に近いフランス北東部で開催され、ディラン・ファンバーレ(イネオス・グレナディアーズ)が優勝した。オランダ人の勝利は2014年のニキ・テルプストラ以来8年ぶり。
格式が高いワンデーレース「モニュメント」の一つに数えられ、長い距離の石畳を走ることから「北の地獄」とも言われる過酷なレース。新型コロナウイルスの影響で2020年は中止、2021年は秋の開催となったが、今年は2019年以来の春開催に戻った。
レースは序盤からイネオスが攻勢を仕掛けて主導権を握った。石畳に入る前の前半戦で集団を分裂し、ライバルチームの足を削ることに成功。中盤戦以降も先頭周辺に選手を残した。
ファンバーレは残り残り約20キロから独走を開始。優勝候補とされたワウト・ファンアールト(ユンボ・ヴィスマ)やマチュー・ファンデルプール(アルペシン・フェニックス)は先行するファンバーレを捉えられず、ファンバーレが高速な展開となったレースを制した。
男子レースに先行して4月16日には女子版の「パリ~ルーベ ファム」が行われ、エリサ・ロンゴボルギーニ(トレック・セガフレード)が約30キロの独走勝利を果たした。