北九州は7月25日、試金石と目されたレノファ山口FCとの“関門海峡ダービー”で2-0の完封勝利を収めた。外国籍選手のいないチームを攻撃重視のスタイルで率いる小林伸二監督は、「大きな勝ちになった」と自信を深めた。
北九州は昨季のJ3を制覇し、4年ぶりのJ2を戦っている。J2最下位に沈んだ2016年との大きな違いは戦力と戦術だ。3年間もJ3で過ごしただけに、クラブの予算規模は大幅に減少。チームは若手中心に衣替えした。
ただ、ボランチの加藤弘堅、FWの池元友樹、チームの精神的な支柱でもあるMF内藤洋平などピッチ内外で軸となる戦力は残留。昨年から指揮を執る小林監督は、これまで率いたチームがそうであったように組織された守備を構築するとともに、攻撃では全員が積極参加する現代的な考え方を持ち込んだ。