J2レノファ山口FCは8月8日、山口市の維新みらいふスタジアムで栃木SCと対戦し、0-1で敗れた。後半の開始からわずか20秒で失点。攻撃では決定機を逃すなど、両ゴール前でのクオリティーと集中力が勝敗を分けた。
20位(前節終了時)で真夏の5連戦に突入したレノファ。結果は振るわないが、最近の試合では相手よりもボールを効果的に運び、勢いよくゴールに迫っていくシーンが増えていた。
課題は好機をゴールに結びつける決定力と、頻発するセットプレーでの失点。今節は栃木のストロングポイントを抑え、ウィークポイントを突くことはもちろんだが、内なる課題をどれだけクリアして連戦に入れたかを見る試合にもなった。
午後7時3分に開始のホイッスルが鳴らされた今節のゲーム。日中の暑さが残り、あらゆるフラッグがなびかない無風のスタジアムで、先に主導権を握ったのは栃木だった。
栃木は前線からプレスを掛けてレノファ陣内でボールを奪い、ペナルティーエリアの中まで侵入する。前半16分には栃木が最初の決定機。ロングスローの跳ね返りから、昨シーズンまでレノファでプレーしていた瀬川和樹が鋭く左足を振ってゴール前へ。レノファはGK山田元気がクリアするが、セカンドボールも栃木が回収。再び瀬川が送ったクロスボールに明本考浩が頭で合わせた。このシュートは右へと逸れたものの、その後も栃木がシュートにつながるシーンを作り続ける。