明治安田生命J2リーグは10月23日、最終節11試合を各地で行い、今季を締めくくった。J2レノファ山口FCは維新みらいふスタジアム(山口市)でジェフユナイテッド千葉に1-3で敗れた。
ゲームは序盤に動いた。前半8分、橋本健人と高井和馬の左サイドでの連係からチャンスを拡大。橋本が左の深い位置からグラウンダーのパスを送ると、ペナルティーエリアに入っていた田中渉がワンタッチでボールをさばき、左足でシュートを放った。これがゴールの右隅を突き、レノファが先制する。
スコアが動いたあともレノファがボールを保持。4-2-3-1のフォーメーションのメリットを生かしてサイドから重層的な攻撃を仕掛けたり、カウンターからチャンスを作っていった。
千葉のボールの出どころにもプレスが利き、長身の櫻川ソロモンへの供給を遮断する。ただ、パスミスなどからカウンターを食らい、シュートまで運ばれるシーンも頻出。関憲太郎がセーブしたり、生駒仁がシュートブロックで跳ね返したりして前半は1-0で終えた。
ハーフタイム以降は千葉がラインを下げてボールを持つ時間を増やしていく。ボランチとFWの間に距離があり、間延びしたスペースオープンな状態となるが、千葉はこの状態で櫻川の長所を生かすことに成功。逆にレノファはプレスがはまらず、中途半端な立ち位置を強いられた。
後半12分にはコーナーキックの流れから高木俊幸にミドルシュートを決められ、その5分後にはクリアボールの処理を誤ってショートカウンターを受け、新井一耀に逆転ゴールを許してしまう。
アディショナルタイムにも失点したレノファは1-3での黒星。名塚善寛監督が「生命線」としたプレスで流れを呼び込めず、今年もホーム最終戦を勝ち切れなかった。最終成績は13勝11分18敗の勝ち点50で、16位。得失点差は-3だった。