J2レノファ山口FCが8試合ぶりの白星を手にした。レノファは9月19日、山口市の維新みらいふスタジアムで東京ヴェルディと対戦。前後半ともに5分のアディショナルタイムがある長い試合を、浮田健誠の2得点で制した。
無風の中で始まった試合は、風の流れがそうであるように、無風のまま進んでいく。前半は0-0。試合が大きく動いたのは後半だった。もっとも、前半を無風で進められたのは、レノファが前節までの反省点をうまく修正できたからだろう。
レノファは2試合続けて複数得点を挙げていたものの、勝機をつかめていなかった。高いライン設定を保ち、敵陣でサッカーをするというコンセプトは不変で、実際にそのサッカーができる時間帯も増えてきていた。
それが得点の増加傾向という成果に結びついている反面、前年からほとんどの選手が入れ替わった最終ラインで対応が後手に回り、失点も増加。最終ラインもビルドアップに参加しているが、その分だけ背後のスペースを狙われ、前節の水戸ホーリーホック戦では4失点を喫している。