ツール・ド・フランスの前哨戦とされる自転車ロードレースのクリテリウム・ドゥ・ドーフィネ(UCIワールドツアー)は6月12日、フランス南東部で最終日の第8ステージが行われ、プリモシュ・ログリッチ(ユンボ・ヴィスマ)が個人総合優勝に輝いた。
ログリッチはツール第12ステージとほぼ同じ設定となった第7ステージで好走し、個人総合時間賞のリーダージャージーに袖を通した。最終日は超級山岳プラトー・ド・ソレゾンがゴール地点で、10パーセントを上回る勾配に対してステファン・クライスヴァイク(ユンボ・ヴィスマ)が先頭に立って牽引し、ライバルを粉砕した。
残り4キロでユンボ・ヴィスマのログリッチとヨナス・ヴィンゲゴーだけが前方に残り、そのままほぼ同着。個人総合優勝を確定させたログリッチは区間優勝をヴィンゲゴーに譲った。ベン・オコーナー(AG2R)も15秒差で粘り、3位に入った。
個人総合時間賞はログリッチが優勝し、2位もチームメートのヴィンゲゴー。3位はオコーナーだった。ポイント賞はワウト・ファンアールト(ユンボ・ヴィスマ)、山岳賞はピエール・ローラン(B&Bホテルズ・KTM)が獲得。ヤングライダー賞は個人総合10位のトビアス・ヨハンネセン(ウノエックス)が獲得した。
この大会にはツール2連覇中のタデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ)は出場していない。