渡邉晋監督が就任したJ2レノファ山口FCは2月28日、維新みらいふスタジアム(山口市)で新シーズンの開幕戦を戦った。初戦の相手となった松本山雅FCのブロックを突いて決定機は作ったが、スコアは0-0。ただレノファの上昇への兆しがはっきりと見える試合になった。
フォーメーションとしてはオーソドックスな4-4-2を採用。11人のスタメンのうち既存戦力は佐藤健太郎、楠本卓海、高井和馬の3人で、過去にレノファでプレーしていた選手も含め新戦力が8人と大多数を占めた。
ボランチを経由地としたパスワークでボールを握り、両サイドはサイドハーフとサイドバックのコンビネーションが推進力となった。前線のアイデアで崩したり、ドリブルで風穴を開けたりするよりも、パスを使って相手との駆け引きに挑む機会が多く、90分間は多少の懐かしさを覚えながら、あっという間に過ぎていった。