J3ギラヴァンツ北九州の新社長に就任する石田真一氏の記者会見が12月8日、ミクニワールドスタジアム北九州(小倉北区)で行われ、石田氏は「全身全霊をかけて職務を全うする」と意気込みを語った。社長就任は2023年1月1日付け。
記者会見には石田氏と会長職に退く玉井行人代表取締役社長が出席した。
玉井現社長は西日本新聞論説委員や同紙執行役員などを経て2018年1月に就任。育成型クラブへの転換や地域連携の強化などを図ってきたほか、小林伸二監督を招いて攻撃的なサッカースタイルの構築などを行ってきた。ただ、玉井氏は記者会見で「就任した時から後継者は決めておかないといけないというのは信念だった」とチーム人事と並行して後継者選定にも着手していたことを明かし、「三菱商事の事業部門を歴任した経緯があり、手腕を高く評価」して2021年に石田真一氏を後継候補として招き入れた。
石田氏は1969年生まれの53歳。1992年に三菱商事に入社し、海外事業や戦略企画室などで勤務。2021年2月にギラヴァンツに入り、取締役クラブ事業本部長として経営に携わってきた。
席上で石田氏は「クラブを支えていただいているステークホルダー(関係者)の満足度を上げることが成長だと考えている。社会貢献活動、下部組織、トップチームの活躍などいろいろなところに関心を持たれている関係者がいる中で、職務に全力で臨み、最後までやり抜いていきたい」と強調。「サッカークラブは公の器だと思っている。全身全霊をかけて職務を全うする機会だ」と意気込みを語っている。
玉井氏は代表権のない取締役会長に退き、地域連携などに引き続き関わっていく考えを示した。