J2レノファ山口FCは7月17日、維新みらいふスタジアム(山口市)でブラウブリッツ秋田と対戦し、1-0で約2カ月ぶりの白星を飾った。
レノファは序盤からゲームの流れを引き寄せ、優位に試合を進めていく。際立ったのは幅を広く使った攻撃で、相手の4-4-2のフォーメーションに対し、3-4-2-1のレノファは横幅を使って相手陣地への侵入を繰り返す。特に効果的だったのは川井歩と石川啓人の両ウイングバックのポジショニングだ。攻撃を組み立てているサイドでは選手が密集するが、逆サイドのウイングバックはタッチライン際を張り、一人が逆サイドで余っている状態を作り続けた。
これによって例えば右サイドでの構築が行き詰まると、ボランチやセンターバックを介して逆サイドへとスピーディーに展開することが可能になり、相手を揺さぶりながら間隙を突いていけるようになった。選手同士の距離感も良く、ほとんど一方的にレノファがボールを支配。GKのファインセーブに阻まれるものの、前半16分に石川が鋭くミドルシュートを放ってゴールに接近。続くコーナーキックでは渡部博文がクロスバー直撃のヘディングシュートを放った。