明治安田生命J2リーグは3月12日、各地で5試合が行われた。レノファ山口FCは維新みらいふスタジアム(山口市)でFC琉球と対戦し、FW大槻周平が2発を決める活躍を見せたものの、逆転負けを喫した。順位は10位。
試合前半はレノファが主導権を握り、ほとんどワンサイドゲームの状態で展開する。前半21分にはDF橋本健人のクロスボールをゴール前で大槻が呼び込み、巧みなステップワークでゴールに流し込んだ。「練習からあの場所に上げてほしいと言っていた。合わせるだけだった」と大槻。なおもレノファがボールを握るが、同35分に琉球にコーナーキックを与えると、サインプレーからFW阿部拓馬に同点ゴールを許した。
ハーフタイムに「もう一度ギアを入れよう」(名塚善寛監督)と再確認し、後半は立ち上がりでレノファが勝ち越しゴールを決める。後半2分、レノファはスムーズなパス連係で相手守備を崩し、FW沼田駿也がゴールの左側からシュート。これをGK田口潤人がクリアするが、こぼれ球を回収した大槻が「力を抜くことだけを考えた」と落ち着いて右足を振り抜き、試合を2-1とした。
このあともレノファが攻勢を掛けるが、簡単にボールを失ってしまうシーンが増加。攻守の切り替えが速さから運動量も低下し、後半25分に琉球のMF福村貴幸のクロスボールから失点。その5分後にもカウンターからFW野田隆之介にゴールを許し、試合をひっくり返されてしまう。レノファは終盤、これがリーグ戦通算600試合出場となったMF山瀬功治を投入して攻撃を活性化させるが3点目は得られず、2-3の手痛い黒星となった。
試合後、キャプテンのDF渡部博文は「前にボールを奪いに行く場面が多く、少しカウンターを食らってしまったり、裏のスペースを空けてしまったというところがあった」とゲームの進め方に課題があったと振り返り、「今日の負け方はレノファにとってターニングポイントになる。同じ過ちを繰り返してはいけない」と修正を誓った。
次戦は3月19日に大分市で大分トリニータと対戦する。