明治安田生命J3リーグの開幕節が3月12日と13日に行われた。3年ぶりにJ3を戦うことになったギラヴァンツ北九州は13日にミクニワールドスタジアム北九州(北九州市小倉北区)で開幕戦を戦い、AC長野パルセイロに0-2で敗れた。
今年から天野賢一監督が指揮を執るギラヴァンツは前線に多くの新戦力を配置し、MF藤川虎太朗、FW髙澤優也、FW中山雄希などが先発した。
前半は両チームともに戦術的にゴールに迫れる場面は少なく、セットプレーからのチャンスで数度のシュートがあったのみ。ギラヴァンツは右サイドを軸に組み立てたり、前線が流動的に動いたりしたが、決定機には結びつかなかった。
試合が動いたのは後半に入ってから。長野が「北九州さんはワイドレーンに弱点がある。クロス対応ももう一つの弱点」(シュタルフ悠紀リヒャルト監督)との分析からサイドでの仕掛けとクロスボールを使ったフィニッシュを強化。後半の立ち上がりでFW森川裕基が左から仕掛けるなど、勢いを増していく。
後半11分には、右からのクロスボールにFW宮本拓弥が合わせて長野が先制。さらに同30分、途中投入のデューク・カルロスが左からクロスを送ると、ファーサイドでフリーになっていた森川がヘディングシュートを放ち、ゴールネットを揺らした。
2点を追いかけるギラヴァンツはフレッシュな選手を投入するなど手を打ったが、縦方向のパスが相手ディフェンスに引っ掛かるなどリズムに乗れず、好機を生み出せなかった。0-2で敗れ、18チーム中16位での初陣となった。
試合後、天野監督は「やろうとしている部分が出せた部分もあるし、足りない部分もある。できた部分を伸ばしつつ、失点(の場面)は改善しながら頑張っていきたい」と話した。ギラヴァンツの次戦はアウェー戦で、3月20日にユニリーバスタジアム新富(宮崎県新富町)でテゲバジャーロ宮崎と初対戦する。