自転車ロードレースのミラノ~サンレモ(UCIワールドツアー)が3月19日に開催され、コース終盤の下り坂で飛び出したマテイ・モホリッチ(バーレーン・ヴィクトリアス)が勝利した。
ミラノ~サンレモは5大ワンデーレース「モニュメント」の一つに数えられ、300キロ近い長距離コースで争われる。終盤に設けられた二つの登坂が仕掛けどころで、293キロで争われた今大会もそこが勝負の場となった。
残り17キロ地点にある登坂「チプレッサ」を前にプリモシュ・ログリッチ、ワウト・ファンアールトを擁するユンボ・ヴィスマ、タデイ・ポガチャルをエースとするUAEチームエミレーツなどがペースアップ。フィニッシュの6キロ手前の登坂「ポッジオ・ディ・サンレモ」でスプリンターの大半が後方に取り残され、優勝争いはモホリッチ、ポガチャル、ファンアールト、今季初レースとなったマチュー・ファンデルプール(アルペシン・フェニックス)含む少人数に絞られた。
ポガチャルが積極的にペースアップしていたが、ダウンヒルを得意とするモホリッチがポッジオを越えたあとの下り坂で先行。そのまま後続との差を広げ、サンレモのフィニッシュに飛び込んだ。
モホリッチが所属するバーレーン・ヴィクトリアスはレースの序盤から中盤に掛けて、新城幸也がメーン集団の先頭付近でペースメーキングし、モホリッチの終盤での仕掛けを支えた。