J2レノファ山口FCは6月2日、維新みらいふスタジアム(山口市)で首位清水エスパルスに2-0で勝利した。5試合負けなし。勝ち点を31に伸ばし、順位も一つ上げて5位とした。
首位チームを相手に完璧と言っていい試合運びだった。早い時間帯に新保海鈴がペナルティーエリアの左を突破して相手を後手に回すと、グラウンダーのクロスに吉岡雅和が飛びついて先制。さらに相手陣地でボールを動かせるようになった前半27分に佐藤謙介がミドルシュートをゴール左にしずめ、前半だけで2点をリードする。
後半に入ると清水が4-2-3-1から4-4-2にフォーメーションを変更するが、レノファは落ち着いて相手のボール回しを制限する。終盤はレノファも5-4-1の守備陣形に組み替えて2点差を守る形に変更。選手交代を使ってパワーを出してくる相手の圧力を跳ね返し、そのままのスコアで勝利した。
早い時間に先制し、相手が少し前に出てきたところで敵陣でサッカーを繰り広げて追加点。2点のリードを持った終盤は5バックでしっかり守り抜くというお手本通りのゲームメーク。レノファは梅木翼が出場停止、相田勇樹も負傷で欠く中、チームの総合力の高さを示す試合をホーム戦で見せつけた。