五大ワンデーレース「モニュメント」の一つに数えられる自転車ロードレース「リエージュ・バストーニュ・リエージュ」(UCIワールドツアー)が4月24日、ベルギー南部で行われ、レムコ・エヴェネプール(クイックステップ・アルファビニル)が優勝した。
残り60キロ付近でメーン集団で大規模な落車が発生した。ジュリアン・アラフィリップ(クイックステップ・アルファビニル)が巻き込まれ、道路から大きく逸脱して転倒。優勝候補の一人だったロマン・バルデ(DSM)も落車に巻き込まれたが、再スタートする前にアラフィリップを助けに行った。
レースは落車前後を含めた中盤戦までバーレーン・ヴィクトリアスが支配したが、終盤の勝負どころとなる丘陵「ラ・ルドゥット」でエヴェネプールが飛び出し、単独で先行した。後続集団はエース選手中心の構成となり、先頭を追いかける積極性を欠いてしまう。22歳のベルギー人が独走のままリエージュのゴール地点に帰り着いた。
集団を牛耳っていたはずのバーレーン・ヴィクトリアスは表彰台にも誰も送り込めなかった。前年覇者のタデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ)は欠場した。