J3ギラヴァンツ北九州は4月10日、ミクニワールドスタジアム北九州(小倉北区)でFC琉球に2-0で勝利した。昨年11月以来の複数得点でリーグ戦今季2勝目。長谷川光基が先制点を決め、終盤には平原隆暉のクロスボールがオウンゴールを誘って突き放した。
攻撃でボランチの井澤春輝、今季初先発したトップ下の若谷拓海が高めの位置でボールに関わり続けたほか、琉球のアンカー・岡澤昂星(琉球)の動きを制限し、相手のビルドアップを限定。ギラヴァンツが攻守でゲームを優位に運んだ。
押し込んだ中でセットプレーの好機を何度も獲得。前半30分に岡野凜平が鋭いボールを蹴り入れた左からのコーナーキックに、長谷川光基が合わせてゴールネットを揺らす。長谷川はFC東京のU-23チームに所属していた2017年にギラヴァンツ戦でゴールを決めて以来の得点。くしくも今度はギラヴァンツのユニフォームを着てのゴールとなった。
後半に入ってもギラヴァンツに流れがあり、同19分には平原隆暉と高昇辰(こう・すんじん)を投入して相手のアンカー脇やディフェンスライン前後のスペースを使う攻撃を継続する。
同37分にビルドアップの連係ミスから相手にPKを献上するも、ミスキックに救われてリードを保つ。その直後には前がかりになっている相手をひっくり返したカウンターが結実。左サイドをドリブルで駆け抜けた平原隆暉が敵陣深くからクロスボールを差し込むと、これが相手に当たってゴールに吸い込まれ、ギラヴァンツが2点差とした。
最終盤はシンプルに蹴り出してリスクを減らし、複数得点かつ無失点でゲームを閉じた。2点以上を挙げたのは2023年11月19日の長野戦(2-2)以来、複数得点での勝利は同11月11日の岩手戦(6-1)以来となった。勝ち点を9に伸ばし、順位は暫定12位に浮上している。