Jリーグは12月19日に開催された理事会で、2026年から8月開幕、5月閉幕の「秋春制」へ移行することを決定した。現行の2~3月に開幕して11~12月に閉幕する春秋制から転換する。
新制度下の2026-27年シーズンは8月の第1週に開幕し、12月中旬から2月途中までをウインターブレークとして中断、最終戦を27年5月末頃に行う。
秋春制はヨーロッパの主要リーグが実施している日程で、Jリーグが合わせることで日本選手の海外移籍やヨーロッパからの選手獲得が容易になるともくろむ。また夏の暑さを避けられるため、試合のパフォーマンス向上が期待されている。
ただ豪雪地の練習や試合環境が整いにくいことやウインターブレークの導入で日程が過密になることなどから懸念する声が出ていた。
長野県のAC長野パルセイロは今村俊明社長が19日夕、「世界のサッカーカレンダーに日本が合わせざるを得ないと考えます」としつつ、「冬季の練習場の確保や温暖な地域でのトレーニングキャンプ実施による費用増大、お客様の観戦環境の整備、移行期の大会方式や選手契約、決算年度の変更など、様々な検討課題が山積している」との声明を発表。「検討課題に今後しっかりと取り組むとともに、クラブ経営基盤の強化に引き続き注力」すると述べた。
理事会は「残された課題を継続検討していく」とし、キャンプ費用や施設整備の支援などを想定している。円滑な移行に向けては降雪地への対応や他のカテゴリーとの調整が重要になりそうだ。