J2レノファ山口FCは9月3日、維新みらいふスタジアム(山口市)で第34節を戦い、首位の横浜FCに3-3で引き分けた。
レノファは前節が出場停止だった前貴之、負傷離脱していた橋本健人などが先発復帰し、GKもベテランの関憲太郎が6試合ぶりにゴールマウスの前に立った。そのボールポゼッションを得意とする選手が中心となってゲームを組み立て、レノファがボールを保持して試合を進めていく。
ハイプレスも効き、相手より内容で上回っていたが、前半32分、右サイドを崩されて背後を突かれ、J2のポイントリーダー・小川航基に先制点を許してしまう。
ただ、レノファは後半もハイプレスを継続。後半8分、岸田和人の厳しいチェックで相手のパスミスを誘うと、相手GKの力のないクリアボールに成岡輝瑠が反応、右足でシュートを振り抜き、Jリーグ初得点となる同点ゴールを奪取した。
しかし、その直後にハンドリングのファールでPKを献上して再び勝ち越されると、さらにカウンターから小川に追加点を決められ、1-3と厳しい状況に追い込まれた。
2点を追うレノファは下を向かず、終盤に再びギアを上げてゴールに迫っていく。後半36分には吉岡雅和の右からのクロスボールを逆サイドで橋本健人が受け、折り返しのボールを混戦の中から梅木翼が押し込んだ。さらに同41分、再び右サイドへの展開からチャンスを拡大。高木大輔のフィードを梅木が収め、そこでの密集の中から再び成岡がゴールを射止めた。
土壇場で同点に追いつき、レノファは首位チームから勝ち点1を獲得。勝ち点を36として、J2残留に近づいた。