J2レノファ山口FCは11月5日、山口市の維新みらいふスタジアムでホーム最終戦を戦い、優勝を決めているFC町田ゼルビアに0-2で敗れた。
前日時点でJ2残留が決まっていたレノファは、ボールポゼッションに長けた佐藤謙介、矢島慎也、前貴之などを先発から外し、若手選手を中心とした構成で臨んだ。しかし序盤から相手のプレッシャーを回避できずに苦戦。前半15分には自ゴール前での接触プレーで関憲太郎が負傷し、急きょ控えGKの寺門陸を送り込んだ。
落ち着かない状況だったが、同22分には成岡輝瑠の縦パスに梅木翼が抜け出して相手GKと1対1となるチャンスを創出する。しかし梅木のシュートはわずかに左に外れ、決定機を逃してしまう。
その後はレノファが優位に展開する。布陣を4-4-2としていた町田に対してプレスがはまるようになり、前線で奪い返す時間帯も出てきたほか、空いているスペースを見つけて成岡や池上丈二が効果的に動いた。ボールを持つ時間も増えたが、得点までは挙げられずに前半を終了する。
スコアは後半に動いた。後半の立ち上がりに町田のバスケス・バイロンが鋭くペナルティーエリアを突くと、対応したヘナンと交錯して倒れ込んだ。すぐさまPKの判定が下り、これを下田北斗が落ち着いて決めて町田が先制。後半23分には町田のロングボールを寺門がクリアしきれず、ミッチェル・デュークが無人のゴールへと振り抜いた。
その後は2点を追うレノファがシンプルに前線に送ろうとするが、3バックに戻した相手守備を崩せず、相手ボールになった時も奪い返すのが遅くなった。リズムを失ったまま敗戦。ゲームキャプテンを務めたヘナンは試合後、「前半は相手よりも良い試合、良いサッカーをしていた。ちょっとしたパスミスはしないようにしないといけない」と話した。順位は20位のまま。次戦が今季最終戦で、勝ち点2差で16位のロアッソ熊本と対戦する。
試合前に町田の選手たちをレノファの選手たちが整列して出迎えるセレモニー「ガード・オブ・オナー」を実施し、前節で優勝を決めたアウェーチームに祝意を表した。