山口市出身で日本代表(なでしこジャパン)にも選ばれたMFの田中陽子選手がレノファ山口FCレディースに加入する。地域リーグの中国女子サッカーリーグを舞台とするレノファレディースとしては初のプロ契約選手となる。
田中陽子選手は小学生年代ではレオーネ山口(現レノファU-12)に所属し、同年代の原川力選手(FC東京)とも一緒にプレーした。JFAアカデミー福島を経てINAC神戸レオネッサに加入。15歳から年代別女子日本代表に選ばれ、U-17女子ワールドカップ、U-20女子ワールドカップなどに出場。2013年にはフル代表(なでしこジャパン)にも選出された。
正確なキックを武器に中盤からチャンスメークしたり、守備でも献身性を発揮したりする万能型。2019年からはスペイン女子1部のスポルティング・ウエルバなどに活躍の場を移して、同国で3シーズンにわたってプレー。2022年に韓国WKリーグの仁川現代製鉄レッドエンジェルズに移籍し、海外でも経験を積み重ねた。
レノファ山口FCレディースは地域リーグを上位で戦っているものの、なでしこリーグ2部=WEリーグを1部とした場合に3部に相当=への昇格に向けた挑戦権を得る入替戦予選大会では敗退が続いている。田中陽子選手の加入を起爆剤に、悲願の全国リーグ昇格を目指す。