明治安田生命J3リーグ第34節の9試合が11月20日、各地で行われ今年の全日程が終了した。ギラヴァンツ北九州は敵地でFC岐阜と対戦して2-1で逆転勝ちし、13位でシーズンを終えた。
前半はやや大味な展開の中、ギラヴァンツはカウンターやセットプレーからピンチを迎えるが、4カ月半ぶりの先発となったGK田中悠也の積極的なクリアなどで難しい時間を耐えていく。
ただ、ギラヴァンツは相手のボール回しには冷静に対応できていたものの、前半21分に自陣でのパスミスを突かれてショートカウンターを受け、岐阜の藤岡浩介に先制点を決められてしまう。
1点を追う展開になって以降はギラヴァンツがより質の高い決定機を創出する。しかし、フィニッシュシーンに飛び出した佐藤亮やゴール前の混線から狙いを絞った永田拓也のシュートは枠を捉えられず、前半を0-1で折り返した。
後半はギラヴァンツがボールを保持し、バランス良く両サイドから相手ゴールに迫る。待望の同点ゴールは後半19分。左からのコーナーキックを獲得すると、相手がクリアしたボールを平山駿が回収して後方の味方につなぎ、永田が左足のシュートを右隅にしずめた。
さらに同41分には右サイドから攻め崩した。敵陣の右タッチラインそばで佐藤が縦パスを受け、すぐに高い位置を取っていた藤谷壮にパスリレー。兄弟対決となった藤谷はドリブルで相手を引き付けてからスルーパスを送り、藤川虎太朗がゴールネットを揺らした。これが試合を決定付ける逆転ゴールになり、ギラヴァンツが最終戦を白星で戦い終えた。
ギラヴァンツの最終成績は11勝7分16敗で、勝ち点は40だった。尻上がりに調子は良くなってきたが、J2再昇格には遠く及ばなかった。チームは新体制で再出発する。
J3リーグは全日程を終え、勝ち点76のいわきFCが優勝、同67の藤枝MYFCが2位に入り、この2チームが初のJ2昇格を叶えた。