J2レノファ山口FCは4月21日、維新みらいふスタジアム(山口市)で水戸ホーリーホックと対戦し、逆転負けを喫した。前半の早い時間帯に幸先良く先制するもミス絡みで2失点。水戸に退場者が出て終盤は数的優位になったが、守りを固める相手を崩しきれなかった。順位は10位に後退している。
試合開始直後から相手陣地でサッカーをしていたレノファは前半11分、相手GKに相田勇樹が厳しくプレスを仕掛けてボールを奪取し、近くに詰めていた若月大和が右サイドへと展開する。ボールを受けたのは野寄和哉で、落ち着いて左足を振り、今季2点目となるシュートをゴールに流し込んだ。
暗転したのはそのすぐあとだった。得点から間もなく水戸に攻め込まれ、レノファは自陣のペナルティーエリアそばでフリーキックを与えてしまう。黒川淳史のシュートはこそ壁で跳ね返したものの、こぼれから長井一真にミドルシュートを決められ、同点とされる。さらに同30分には自陣でのパス回しのミスからボールを拾われ、寺沼星文に逆転ゴールを許す。
不運は続き、前半終盤のプレーで若月大和が負傷。小雨の中で始まった試合は、後半に入ると雨が強くなりピッチ状況も悪化した。
後半13分に相手に退場者が出てレノファが一人多い状況となるが、これをきっかけに水戸は5-3-1の形で堅固にブロックを作る。レノファは相手に人数を掛けて攻め込んでいくも、足元ではボールを動かしにくく、単純な攻撃に終始。長身選手をターゲットにボールを放り込んだが、水戸の守備を最後まで崩せなかった。
レノファは今季、雨のホーム戦で勝利はなく、雨天時に限れば0勝1分2敗と苦戦する。天候に応じた戦い方をチームで共有し、機動的に対応していく必要がある。