J2レノファ山口FCは9月9日、湘南ベルマーレと対戦し3-5で敗れた。一度は首位チームを相手にリードを奪ったが、FWジネイ(湘南)にハットトリックを許すなど守備が崩れ大量失点を喫した。
前節の京都サンガFC戦を2-1で勝利していたレノファ。GK吉満大介の好守に救われた部分が多かったとはいえ、3試合ぶりの白星でモチベーションも上がった中、首位チームをホームに迎えた。試合を前に、カルロス・マジョール監督は「相手よりも全てで上回る必要がある」と説き、チームに運動量や集中を求めていた。迎えた今節、それが達成できたとは言えず、打ち合いの結果は惨敗に近い黒星だった。
レノファは立ち上がりから決して相手を引き込むようなサッカーはせず、MF小塚和季、MF三幸秀稔を軸にボールを動かす。ただ意図したボール回しではなく縦の早い展開が多め。それでも前線にパスは通り、シュートチャンスを作っていく。一方で守備でもボールホルダーに対して前節よりも早いアプローチで、湘南のFWへの供給を減らしていた。
しかし、先制点を挙げたのは湘南だった。湘南は前半24分、CKからのクリアボールを拾い直してMF藤田征也がクロス。これにDFアンドレバイアが合わせ、打ち合いとなった試合の火蓋を切った。