J2レノファ山口FCは9月16日、ホームの維新百年記念公園陸上競技場(山口市)でFC岐阜と対戦。前半に退場者を出すなど苦しいゲーム運びを強いられ、0-1で敗れた。
先にシュートに持ち込んだのはレノファ。開始から20秒でFW岸田和人のパスを受けたDF前貴之がミドルシュートを放って岐阜ゴールを脅かす。しかし前半でゴール前にボールを運べたのはほぼこの1回のみ。このあとは岐阜に一方的に攻め込まれることになる。
今季の岐阜が得意とするパスワーク。その中心にいるのが昨季までレノファでプレーしていたMF庄司悦大で、去年のオレンジユニフォームでそうしていたように意欲的にボールを回収し、縦横にと散らしていく。レノファもブロックを築き、FW風間宏矢のスペースこそ消せていたが、パスに翻弄されてMF小野悠斗やFW田中パウロ淳一に何度もシュートを打たれてしまう。
なんとか耐えていたレノファに悪夢が襲いかかったのは前半39分だった。カウンターに出て行ったFWレオナルド・ラモスの肘が、相手選手の顔面に入り一発退場。ポストプレーやシュートが期待された選手を失い、フィニッシャーは岸田頼みとなった。それでも「一人少なくなって厳しいゲームになったが、チャンスはあると思って常に狙っていた」(岸田)と孤軍奮闘するが、前線への供給はさらに減っていく。