レノファ山口FCは10月21日、下関市営下関陸上競技場で水戸ホーリーホックと対戦。前半を無失点で折り返すと、後半は主導権を掌握し1-0で勝利した。順位こそ変わらないが残留に向け一歩前進。連敗が3で止まったほか、下関では15年10月のJ3第32節SC相模原戦以来、2年ぶりの白星となった。
試合を前に河村孝社長がサポーターが集まるバックスタンドまで行き、「一戦一戦戦っていく。みなさんの声援で後押しをお願いいたします」と頭を下げ、一丸となった戦いを目指した。
試合開始前時点で残留圏20位のカマタマーレ讃岐とは勝ち点7の差があり、詰めるのは簡単ではないが、レノファは今週のトレーニングで攻守両面にきめ細かく修正。J2の中でも誇るべき熱い声援を背に、万全のイレブンがピッチに出て行った。
二人でチャレンジ・アンド・カバーしようと話していた
渡辺広大
前半のレノファは守備からゲームに入るという狙い通り、ディフェンスに重心を置いてゲームを進める。前回対戦でゴールを決められているFW前田大然(水戸)に対してDF渡辺広大とDF廣木雄磨のどちらかが必ず身体を寄せ、振り切られてもコースを切って対応。「二人でチャレンジ・アンド・カバーしようと話していた」(渡辺)という共通認識をもとに前田が枠内に飛ばす機会を削った。
また、両サイドでもウイングバックに入ったMF星雄次とMF小野瀬康介がハードマークで相手にクロスを供給源させず、うまく外へと追い出していく。セットプレーのセカンドボールなどから何度かはピンチを招いてしまうが、身体を張ったディフェンスでゴールは割らせなかった。