誰よりも結果にこだわり、ゴールやアシスト数を指折り数える。しかし、ひとたびピッチに立てば決してわがままなプレーは見せない。守備に走り、あるいはゲームメーカーの小塚和季をサポートし、もちろんFWにすっとラストパスを通す。3試合ぶりにスタメンで出場した前節、小野瀬康介は華を捨て、チームのために泥臭く走った。
得たのは勝点3。いなせな男は、久しぶりの白星をチームにもたらした。
ここ数試合は不本意な起用が続いていた。36節名古屋戦は途中からゲームに入り、4本の鋭いシュートを連発。縦に仕掛けてのミドルシュートは鮮やかにネットを揺らし、苦戦にも一矢報いた。