8月13日はJFL時代までの主練習場になっていた「やまぐちサッカー交流広場」(山口市徳地)の人工芝ピッチで汗を流した。新加入選手や移籍選手などのニュースが重なり、市街地から離れた場所にもかかわらず約300人が練習を見学。原点回帰が求められる山口イレブンにとって、貴重な時間となった。
「3、4年前はお客さんも数えるほどしかいなかったが、今日はこんなにたくさんの方が観に来てくれた。本当に僕らはここからスタートしている。改めて初心を忘れてはいけない」。目を細めたのは山口に来て4年目のシーズンを送るキャプテン・鳥養祐矢だ。ともに練習していた仲間の多くが去り、今年は指揮官も交代。この日はJ2昇格を喜び合った一人、香川勇気が長崎へと巣立った。鳥養は「ここで一緒にやっていて移籍していった選手は多いが、今の順位ではそのみんなに申し訳ない。必ず残留し一つでも高い順位に行けるようにしたい」と語気を強める。