シーズンの半分、21試合が経過したJ2リーグ。山口では小野瀬康介ただ一人が全ての試合でピッチに立っている。山口は前半戦、暫定的に指揮を執った猿澤真治アカデミーダイレクターを含めれば2度の監督交代。小野瀬は「個人的にはなんとか21試合を乗り切った感じだ」と話したが、混乱することはなく強い眼差しで巻き返しの後半戦を見据える。「チームとしては結果は付いてこなかったので、前半戦の借金を取り返せるようにやっていきたい」。決意を新たに残り21試合に入っていく。
横浜FCから移籍してきた今年、序盤戦は山口のサッカーに慣れず、ゴールにもなかなか絡めなかった。ただボールを引き出すためのランや前線からのディフェンスなど、見えないところでの仕事でチームに貢献。「康介が一番走っていると思う」(三幸秀稔)と選手内からの評価は高く、小野瀬自身も「守備をさぼるわけにはいかない。点を取れなければ守備でも貢献しないといけないし、高い位置で奪い返せればチャンスにもなる」と話す。