J2レノファ山口FCは8月5日、維新百年記念公園陸上競技場(山口市)でロアッソ熊本と対戦した。前節からはメンバーだけでなくフォーメーションも変更。4バックを採用したが攻守に噛み合わず、1-2で敗れた。
MF小塚和季が出場停止、MF三幸秀稔がコンディションが整わずに出場を見送った。「三幸は攻撃のスイッチを入れることができ、ボールをさばける選手。小塚はスピードがあり、スルーパスからのアシストができる」(カルロス・マジョール監督)というキーマン。彼らを欠いたことがゲームメークに影響を与えたのは言うまでもないが、必ずしもそればかりが黒星の理由ではない。熊本を迎え撃つための戦術は適切だったか。選手は起用に応えて走ったか-。戦うためのベーシックな部分が欠けてきてはいないだろうか。レノファはいま、「夜明け前」の苦しい時間帯に引き戻されている。現実を受け入れ、地に足を付けて再出発しなけれなばらない。
レノファは今節、最終ラインの枚数を3枚から4枚に変更、FWは岸田和人とレオナルド・ラモスの2トップとした。マジョール監督は就任時に「4-4-2」を目指す考えを表明しており、熊本対策というだけでなく、志向するサッカーを示した形だった。ただ前節までは守備陣の基本形として3バックを採用。試合途中から4バックにスイッチすることもあったが、スタートから4バックで臨むという練習は不足していた。