J2レノファ山口FCは7月29日、維新百年記念公園陸上競技場(山口市)で横浜FCと対戦。前半5分に先制点を許して苦しいゲームとなり、新加入のレオナルド・ラモスが初得点を決めたものの1-2で敗れた。順位は20位のまま。
前節のファジアーノ岡山戦でGK村上昌謙が負傷、DF宮城雅史が累積4枚目のイエローカードを受け、メンバーの入れ替えが必須となったレノファ。とりわけ相手ロングボールの跳ね返しにストロングがある宮城の欠場は痛く、レアンドロ・ドミンゲスやゴールランキングトップのイバなどの個の力には、チーム全員で対応することになった。しかし、組織的な守備を機能させるよりも前にスコアのほうが動いてしまう。
前半5分、横浜FCはイバが縦パスを収めると、すぐに野村直輝が拾ってペナルティエリアをドリブルで突破。右足を鋭く振り抜いたシュートはゴール左隅に吸い込まれた。野村は山口県下関市出身で地元への凱旋弾。中田仁司監督が「枠が見えたら突っ込んでシュートを打ってくれと。パスをしていては点は取れない。ストライカーとして活躍するにはそこだぞ」と指示した通りのプレーを見せ、起用に応えた。レノファは重層的な個の力のリレーに対してカバーが遅れた。