J3ギラヴァンツ北九州は7月8日、ミクニワールドスタジアム北九州でグルージャ盛岡と対戦し5-1で快勝。この勝利はギラヴァンツのJリーグ通算100勝の節目となった。2ゴールを挙げたキャプテンのFW池元友樹は「たくさんの人たちのお陰で100という数字になった。これからもっと勝利を増やしていけるように頑張りたい」と決意を新たにした。連敗は2でストップし、順位は暫定6位に浮上している。
豊富な運動量を背景にボールを繋ぐ盛岡に対して、ギラヴァンツは個の力と攻撃の総合力で襲いかかった。しかし、結果的には5得点快勝となるもののゲームの入り方は悪く、前半20分過ぎまではセカンドボールを回収できずカウンター攻撃を浴び続ける。その間の同13分には、盛岡のストロングポイントのボールポゼッションに対応が遅れ、FW谷村憲一に先制点を許した。
ゲームが盛岡に傾きかけていたが、同21分にギラヴァンツが敵陣内でFKを獲得。得点には至らずともDF浦田樹がキッカーとなったFKを境に流れを引き寄せ、左サイドを中心とした組み立てがスムースになる。前向きなプレーが増えたことでセットプレーを得る機会も増加。CKやスローインなどからチャンスを作っていくと、同37分、相手陣内で再びFKのチャンス。今度はMF井上翔太が鋭く入れ、守備の間から飛び込んだMF花井聖がゴールに押し込んだ。「いいボールが来たのでディフェンスラインの裏を抜けることを意識した。あとは触るだけだった」(花井)。その5分後にはMF川島大地のグラウンダーのクロスからFW水永翔馬が落ち着いてネットを揺らし、ギラヴァンツが前半のうちに逆転に成功する。