J2レノファ山口FCは10月1日、セービング陸上競技場(下関市営下関陸上競技場)で順位が近いツエーゲン金沢と対戦し、3-2で勝利した。
レノファは前半16分、左からのコーナーキックを池上丈二が蹴り入れると、GK白井のクリアボールを佐藤謙介が敵陣中央で回収する。佐藤は冷静に左に展開し、再び池上がクロスボールを供給。右のポストに当たった跳ね返りにキム・ボムヨンが詰めて先制点を挙げた。
さらに同22分には梅木翼が右サイドでボールを引き出すと、相手守備陣に囲まれながらも巧みに突破してペナルティーエリアに進出。ゴール左隅へと右足を振り、追加点を手にする。
2-0で迎えた後半は落ち着かないゲームになった。
先にゴールネットを揺らしたのは金沢で、後半最初から投入された加藤潤也(金沢)が前線での連係から抜け出し、立ち上がりの時間帯で1点差とするゴールを奪取する。対するレノファもすぐに突き放しにかかり、同8分には相手ボールを奪ってからのショートカウンターで追加点。佐藤が縦パスを梅木が通すと、この日2点目となるゴールを左隅に突き刺した。
その後は金沢がカウンターやロングボールを強め攻勢を強め、同32分には加藤潤が自ら獲得したPKからゴール。試合は3-2となり、なおも金沢が迫力のある攻撃を仕掛けたが、レノファはGK関憲太郎の好セーブでピンチをはねのけた。
レノファが2連勝を飾り、勝ち点を42に伸ばした。順位は20位のままだが降格圏21との差は9ポイントに拡大し、J2残留に近づいた。次戦は敵地で最下位の大宮アルディージャと対戦する。