J2リーグ前半戦の締めくくりとなる第21節全11試合が7月1日、各地で行われた。前節の熊本戦で11試合ぶりに勝利していたレノファ山口FCは維新百年記念公園陸上競技場(山口市)で松本山雅FCと対戦。連勝を目指したが、隙を突かれて失点し1-2で敗れた。順位は21位のまま。
レノファの最大の敗因は、松本の土俵で戦ってしまったことだろう。不用意な形で2度のリードを許し、最後は堅守で逃げ切られた。ボールは繋げていたが常に松本の守備陣にフタをされた状態。三幸秀稔と小野瀬康介、佐藤健太郎と星雄次など少人数での局所的なコンビネーションは見られたものの、チーム全体のオートマティックな動き出しは少なく、ゲームを自分たちから動かすことはできなかった。レノファはもっとわがままに、自分たちの良さを出してもいいはずだ。
ゲームを見ていくと、松本はこれまで先発起用を続けていたFW高崎寛之をベンチスタートとし、前半はFW山本大貴を今季初めてスタメンに並べた。「新しい動きを入れなければチームは上昇していかない」と反町康治監督。チャンスこそ多くは作れなかったが、意表を突いた起用でレノファの守備に多少なりとも混乱を与え、マークがフリーになる時間を作る。