「手放しでは喜べない。自分たちでゲームを苦しくした」--。GK山岸範宏は硬い表情を崩さなかった。
明治安田生命J3リーグ第6節の8試合が4月29、30日の両日、各地で開催。ギラヴァンツ北九州は30日、ミクニワールドスタジアム北九州(北九州市小倉北区)にYSCC横浜を迎え、MF小谷健悟のJ初ゴールなどで3-2で勝利した。しかし最下位のYS横浜に先制を許すなど課題をあぶり出したような試合になった。
ギラヴァンツの原田武男監督は試合2日前、「改善点は決定力。そこを上げていかないと勝負にならない。取るべき時間帯に取るべき選手が取れればチームはもっと上向きになる」と話し、練習を通してゴールを強く意識させていた。一方でビルドアップに関わる選手は流動的で、練習ではメンバーを大幅にシャッフルしながら複数回のゲームを実践。「普段の練習からメンバーを変えているのでいい意味で競争があるし、みんなとコンビを組んでできる」(DF加藤弘堅)という環境で選手間の連係を強化してきた。