レノファ山口FCは3月26日、維新百年記念公園陸上競技場(山口市)でカマタマーレ讃岐と対戦。前半33分に相手の意表を突くMF小塚和季のロングシュートが決まって先制すると、後半も守備陣が身体を張り、1-0で勝利した。今季初白星で順位は17位に上がった。
レノファがようやく夜明けの時を迎えた。試合後のラインダンス。DF渡辺広大は疲れを厭わず、人一倍足を振り上げて体を揺らしていた。「これからどんどん(勝利のラインダンスを)やっていけるよう、勝ち星増やせるように頑張りたい」。放り込まれたクロスをヘディングで押し返し、相手のセットプレーでも厳しいマークがピンチをはねのけた。「まずは階段をひとつ上れた」と力を込めた。
内容面で少しずつ上向いてきていたレノファ。ただ、前線に運んだときのアイデア不足と集中の欠けた守備が足を引っ張っていた。
今節はMF三幸秀稔が不在の中で、高柳一誠と佐藤健太郎をボランチに置き、左サイドでは和田昌士を初先発。メンバー変更にはリスクも付きまとうが、今週は練習時間を通常よりも増やして課題克服と新布陣のコンビネーション強化を図った。その成果が出て攻守で修正が進み、前節でわずか3本に終わったシュートは12本に増加、セットプレーでの守備は上述したマークの部分に加えて、CKやFKを連続して与えないなど改善が図られた。