レノファ山口FCは3月19日、維新百年記念公園陸上競技場(山口市)で東京ヴェルディと対戦し、0-2で黒星を喫した。主導権を握る時間は長かったがシュートを打ちきれなかった。3連敗で、通算の勝ち点は1のまま。
90分でレノファが放ったシュートは3本。ボールを保持している時間に比べるとシュートは少なかった。試合後の記者会見で上野展裕監督は「シュートの本数が後半1本で前半も2本と少なかった。もっと打てたチャンスもあり申し訳ない」と話した。
内容が極端に悪かったわけではない。星雄次と前貴之の両サイドバックは積極的に前線に絡み、チャンスメークに貢献。攻撃に割いた人数は開幕から4試合の中では最も多かっただろう。
ただ、東京Vのゴール前の守備は厚くレノファはサイドに追いやられてしまう。ゴールエリアに近づく手段が横パスやクロスに偏ったほか、東京Vの守備陣がつり出されることはなく、分厚い壁は解けなかった。シュートを打つよりも前に斜めの動きやスルーパスなど、より効果的な動きを模索する必要はありそうだ。ボランチで先発した佐藤健太郎は「攻撃の部分であと一つパスが繋がればシュートというシーンもあった」と振り返った。