明治安田生命J3リーグが開幕し、ギラヴァンツ北九州は新スタジアム「ミクニワールドスタジアム北九州」で初戦を迎えた。
昨シーズンのJ2を最下位で終え、J3に降格して再スタートするギラヴァンツ。風間宏希や原一樹など主力の一部は流出したものの、原田武男新監督を迎え、ベテランGKで背番号1を付ける山岸範宏、ガンバ大阪やアビスパ福岡でプレーしてきたストライカー・平井将生らを獲得。個人の力だけで見れば十分にJ2時代に匹敵するほどの顔ぶれを揃えて再昇格を目指す。
開幕戦は北九州市小倉北区の海沿いに完成したミクニワールドスタジアム北九州(ミクスタ)で行われた。これまで本拠としてきた本城陸上競技場では得られなかったJ1クラブライセンスの要件を満たすスタジアムだ。ただ、本城からの伝統がぷっつりと切れてしまったのではなく、三浦泰年監督時代(10年と11年)に劇的に改善し、のちにベストピッチ賞を受賞するに至った芝へのこだわりは受け継がれている。現在の芝は熊本県内で育ったもの。熊本地震の影響で納入が遅れたものの、ていねいな作業で開幕戦には十分に根付いた全面良芝のピッチができあがっていた。