J3ギラヴァンツ北九州は1月11日、ミクニワールドスタジアム北九州で森下仁之監督の就任会見を開き、新指揮官は「覚悟を持ってこの仕事(監督)を続けている。絶対に昇格したい」と意気込みを語った。森下監督は12年から16年までツエーゲン金沢を率い、14年にはJ3を優勝してチームをJ2に昇格。17年は九州産業大の監督を務め、天皇杯県予選でギラヴァンツと対戦していた。
クラブは今季の強化方針として、昇格への本気度を常に表現▽組織的な連動性と統一感▽ハードワーク▽一体感--の四本柱を掲げ、J2昇格経験のある監督の中から人選を進めた。
就任会見に同席した佐野本部長は、方針設定の背景を「(昨シーズンは)戦う姿勢が足りなかった。ゴールへ向かう強い姿勢を練習から示し、ピッチで分かるように表現しないといけない。75分からの残り15分で失点が多いのも致命的だった」と説明。「さまざまなチームのスタイルがあるが、全員守備全員攻撃に勝るものはない。70年代にオランダのフットボールが掲げたものだが、これに勝るものはない。どこからでも誰でも点が取れて、全員が守れるスタイルで戦っていきたい」とし、新監督には厳しい規律を設けてのチーム作りや戦術の柔軟性を求めた。