J2レノファ山口FCは5月27日、下関市営下関陸上競技場でカマタマーレ讃岐と対戦し、1-0で勝利した。今月23日に25歳の誕生日を迎えたばかりの三幸秀稔が開幕戦以来のゴールを決め、チームはこの1点を死守。順位は2位のままだが、首位大分トリニータとは勝ち点で並んだ。
相手の割り切った戦い方、つまりは引くところは引き、引っ掛けられたらカウンターでチャンスメークするという戦術は、レノファにはくみしにくいものだ。長身のセンターFWを置いているわけではく、ブロックを個人技やセットプレーで打破するには限度がある。人とボールを動かしてサッカーをするレノファにとって、こうした相手を突き崩すための有効策は大きく分けて二つが考えられる。一つはパスやシュートの精度を上げてブロックの中に針刺すばかりのコースを見出すこと。もう一つは流動的に動いたりサイドチェンジを入れたりしてブロックに隙を作り、自分たちの使えるエリアを広げること。いずれにしても主導権を握って自分たちからアクションを起こさなければ、それらは成立しない。