サッパリした髪に縁起の良さを感じているという高木大輔。「山口に加入してから3回切っているが、そのあとの試合で3回とも点を取っている」。前節の大分戦では左隅へとミドルシュートをしずめ、ゲームを引き分けに持ち込んだ。難しいシュートシーンを「セカンドボールが来ればと意識していた。うまくボールが転がってきてくれたので、思い切って振り抜いて、それが枠に飛んでくれて良かった」と振り返った。
高木は今季、東京Vからの期限付き移籍で加入。それゆえに第14節の東京V戦では連続出場が途切れ、ピッチの外から試合を眺めていた。「試合に出れば出るほど、出られない悔しさがある。チームもすごくいいサッカーをしたので、そこに出られなかった悔しさはあった」。それをバネに挑んだ大分戦は、神がかりならぬ髪がかり…でもなく、好位置に必ず顔を出す前線選手としての才と結果への執念が同点弾を呼び込んだ。「今年はいろいろな形でゴールを決めている」と胸を張り、自身の成長への手応えも深まる