「もっと要所要所の質を上げていければ、いいサッカーにつなげていける」。言葉にそう力を込めたのは大卒ルーキーの野口航だ。3月のホーム開幕戦のあとはしばらく戦列を離れていたが、5月6日のC大23戦で途中出場すると、第11節G大23戦からスタメンをキープ。指揮官が交代したばかりの前節もオーバーラップして積極的に攻撃参加した。
北九州の現在地は最下位。得点数、失点数などの分かりやすい数値も低迷し、ついに監督も代わった。プロ1年目で経験するにはあまりにもつらい日々が続くが、野口は思考停止には陥らない。「上がっていくしかない状況。監督が代わってスタイルも変わったので、極端な話で言えばゼロからのスタートという気持ち。フレッシュな気持ちでやれています」とひたむきに前を見てプレーを続ける。