J2レノファ山口FCは4月14日、維新みらいふスタジアム(山口市)で鹿児島ユナイテッドFCと対戦し、1-0で勝利した。菊池流帆がJリーグ初ゴールを決め、下位直接対決を制した。降格圏を脱し、順位は19位に浮上している。
レノファと鹿児島が公式戦で対戦するのは、2014年のJFL時代以来5年ぶり。幕末の歴史を紐解けば、対立を乗り越えて薩長「同盟」を結んだ両地ではあるが、この日ばかりは「平成最後の薩長ダービー」と銘打って試合をPRしてきた。ただ、試合開始前の時点でレノファが21位、鹿児島が22位といずれも降格圏に沈む。いわゆる「裏天王山」として迎えるダービーとなった。
立ち上がりからゲームの主導権を握ったのは鹿児島だった。酒本憲幸と加入したばかりのニウドの中盤を中心にボールを保持すると、左からは牛之濱拓、右からは五領淳樹が高い位置でボールを回収。両サイドバックも攻撃に加わり、持ち前のパスコンビネーションでレノファ陣に攻め込んでいく。ゴールには至らなかったが、鹿児島は立て続けにチャンスを作ってレノファゴールを脅かした。